ーニング(固定式・可動式を含めて)の効果
   なぜ、テントをつけるの?

自分たちが取付けているオーニング(固定式・可動式を含めて)を、お客様はなぜつけようとするのでしょうか。また、私たちがお客様に説明しきれていない要素がないか少し考えてみたいと思います。今後オーニングをPRするうえで、何がしかの役に立つのではと考え、無い知恵を絞りこみここにまとめてみました。

1) 実用型理由
1) 日除けとして お店の中の商品やお店そのものを強い日差しから保護することができます。商品って意外と日焼けするんですよネ。
2) 雨よけとして お店の前に並べている商品を雨から守ることができます。もちろん、横殴りの雨では無理ですが・・・。
3) 看板がわりとして お店の名前や商品のネームを入れることにより看板としての役目をします。また、テント素材の透光性を利用して本物の看板を作ることもあります。  

4)

 

取扱商品のキャラクター化によるイメージアップ 布地の加工性の良さを利用し、取扱商品の拡大模型を作製しイメージアップを図ることができます。(その加工技術があればの話ですが・・・ドキッ キツイ〜〜っ) 例えば、タコ焼き屋さんの屋根の上に、テントでつくった大きなタコを見たことはありませんか。どこかのカタログでしたが、静岡放送のビルの屋上にテントで作った大きなサッカーボールを見たことは?また、ジャジャマルや怪獣の形をした子供の遊具を見たことは・・・? 私たちってそんなものでも縫製できるんですヨ。
5) 販売スペースの確保 オーニングを付けることにより販売スペースが広くなります。八百屋さんや魚屋さんを思い浮かべてください。お店の前に棚をおき商品を並べていますよね。海外では、フランスのようにカフェテラスとしての使い方もしますし、イタリアのような街路販売でも強い味方にもなってくれます。
6) ボロかくし 古くなった店舗をオーニングで覆うことでお店自体のリニューアル。ただ、壁面全体につける場合は、新宿歌舞伎町の火事のこともありますので、オーニングに窓をつけたり、すぐ布地を切れるように金具にカッターナイフをテープでとめておくなり、何らかの工夫が必要でしょう。
7) 複合的要素 下の可動式オーニングの写真を見てください。こちらの場合は、日除け、雨よけ、販売スペースの確保という3つの要素をかねています。オーニングってすごい!

日除け、雨よけ、販売スペースの確保としての使い方 看板としての例(バックリット) キャラクターとしての例

2) イメージ型理由
1) お店のドレスアップ オーニングの色とともに、その形によってもお店の個性が表現できます。より自由に、よりファッショナブルに、よりエレガントに。個性と洗練されたイメージづくりのお手伝い。
2) 個性の演出 お店自体のイメージをオーニングに転嫁させることにより、より強烈なイメージアップが図れます。カラーバリエーションが豊富なので、シックさ、エレガントさはもとより、燃えたぎる情熱、または逆に冷静さをを表現する色使いなど、取扱商品のイメージでお店をドレスアップすることが可能です。
3) 購買意欲の促進 2件同じような店が並んでいたら、誰しもきれいなところに入りたいもの。お店がきれいならば、当然お客様も購買意欲がわくというものです。
4) テラスでの”いやし”

可動式オーニングとウッドデッキを併せて取付ければ、ゴージャスなテラスにかわります。広々とした空間が時間の流れを止めてくれ、生活にうるおいとやさしさ提供してくれます。涼しげな風とともに一杯のteaが貴方を”癒し”の空間へいざないます。ミルク?レモン?今日はどちらで? 
「アッ 失礼!あなたの笑顔にまさるイヤシなどありませんでしたネ。」  ワ〜〜 キザ〜〜〜〜ッ。!!

5) 町の景観のイメージアップに

キャブシステムとオーニングによる景観の統一は、広々としたスペースとともに心の開放感を与え、しかも統一された布地の色は、お客様に安心感を与えます。”うるおい”と”やさしさ”につつまれてのお買い物。女性心を満足させます。(いけねェ うちの女房ドノニきかせちゃマズイ言葉でした)


「お店のドレスアップ」の例     「個性の演出」の例       東京銀座 「テラスでの”いやし”」  テンパルさんのカタログより
夜でもオーニング・・・。右下の間接照明と合間って独特の雰囲気をかもし出してくれます。オーナーのセンスの良さが感じられます。 見ただけでヨーロピアンレストランということが解ります。腕棒の先の「槍」の使い方がうまいですネ。 最近は個人住宅にも採用され始め、産業用オーニングと区別してテラスオーニングと呼んでおります。今はやりのウッドデッキのテラスにオーニングを出し、そこでのんびりと一杯のコーヒー。優雅なひとときを満喫してください。

3)未知の要素
   1)紫外線対策

オゾン層の破壊による紫外線の増加は、北極や南極に近い国々の人々に深刻な問題を与えます。すなわち、皮膚ガンや黒色腫瘍の増加です。小麦色の肌が健康的と称賛されたのは過去の話。一番の特効薬は、太陽にあたらないこと。日本でも、オーニングによる太陽光の遮断が必要不可欠なものとなりつつあります。

   2)庇(ひさし)がわり
ツーバイフォーの総二階建てなどでは、壁面がノッペリ (南部弁だったらゴメンナサイ・・変化のない事を差しています ) しているのをよくみかけます。オーニングを付けることにより庇がわりになります。玄関・窓・バルコニーに設置してはいかがでしょう。変化の無いおうちにメリハリがつきますョ。ただ、ツーバイフォーの場合は、設計の段階からオーニングの取付け位置を決めておき、補強材をいれておかなければなりません。
後づけは、絶対失敗しますのでご注意を!

   3)省エネ効果


オーニングをお店の外側につけるということは、部屋の中に進入する熱エネルギーをそこでシャットアウトするということ。約95%の熱量をカットします。カーテンやブラインドのような室内につけるタイプだとその効果は約50%まで下がります。いかに、外付けのほうがいいかお分かりでしょう。冷房や暖房費の節約ができますね。
今では珍しくなった「よしず」 現代版「よしず」=可動式オーニング
日本には、「スダレ」や「よしず」というものがありましたが、これも立派な外断熱です。外に置いてある商品をごみから守るという点では「ヨシズ」の方が勝っていると思いますが、中に入らなければ商品を見ることができない分、オーニングに軍配が上がる・・・かな?。いずれにしても、日本人の知恵もすばらしいですね。ニッポン、チャ・チャ・チャ・・・


  4)設計意識の表現
オーニングの金具の材質、ほねの太さ、特に布地の材質や色の組合せにより、設計者の設計意識を表現させることがあります。
われわれとしても、気の抜けない仕事となります。
ご存知 お台場のオーニング。少しは設計者の意図が・・・私には・・・ムズカシスギテ・・・・・。