やったぜ伊調。 姉妹で金・銀メダル!!

それにしても、中学校の美術部はちょっとした街の看板屋さん。

アテネオリンピック女子レスリングで、伊調姉妹が金と銀のネダルに輝いたのは記憶に新しいことですが、その姉妹を輩出したのが、わが母校長者中学校です。姉妹がアテネオリンピック選手に選ばれたときから、学校関係者は右往左往。不肖この私も少しはお手伝いさせていただきました。
まず、お話をいただいたのは、学校の正面玄関と横断歩道橋にかける横断幕でした。最初は幕体を加工し納めるだけという事でしたが、急きょ「歩道橋の横断幕は文字も書いてくださいということになり、急いで原稿をおこし、当社の溶剤系インクジェットでプリントアウトしました
正面玄関の横断幕は、美術顧問の河村先生と美術部の学生、及び OBの方で書き上げました。
それにしても、学生たちのパワーってすごいですね。私が文字を書くといえば、集会用テントに○○○小学校とか○○○町内会と書くぐらいなもの。それでもレイアウトから書き上げるまでにはかなりの時間がかかります。特に書体が明朝体の場合は楷書体に比べて倍ぐらいの時間を必要とします。今では慣れましたが最初のころは手はブルブル、足はガクガク。一文字書くにも相当な時間がかかったことを記憶しております。(写真提供 東奥日報社)
と、ところがです。学生たちはあの大きな横断幕(1.8m*15m)をたった一日で書き上げてしまうんですから、まさに”びっくりキョンキョン”。あらかじめ、美術顧問の河村先生が、B4版かA3版の大きさで原稿を書き、実物大に拡大した時の目安を計算していたことは想像にかたくありません。でも、実際の寸法レイアウトや下書き、さらに色塗りとなると「はたして原稿どおりかな?」とか、原稿自体の漢字に間違いないよね!と何度も自分にいいきかけの連続。逆に言えば不安・・・不安・・・不安・・・のオンパレード。いかにも自分の自信なさを暴露したような感じになってしまうものですが、先生はじめ生徒さんたちはルンルン気分(?)で作業開始。アッという間に書き上げてしまったのです。「素人ばなれ」というのは、このようなことをいうんでしょうね。本職の看板屋さんとは一味違う感覚で書き上げたことには、「見事!」としか言いようのないくらいのできばえでした。 でも、次の教頭先生の一言が私に重圧をかけました。「今はいいんだけど、もし姉妹が金メダルを取ったら・・・学校に予算がねェんだよなァ・・・。あの姉妹は、どっちもメダルを取ると思うからなァ・・・」その言葉に、後先を考えず”いい子ぶりっ子”の邦チャン、「その時はその時だべぇ。なんとかすんべぇ。オラもこの学校の卒業生だし、子供3人もお世話になってるんだすけ、恩返しだべぇ。」 言っちゃった、言っちゃった。内心、言わなきゃよかったと思いましたが後のマツリ。この口の軽さは、営業マン独特のものだと思いました。教頭先生の「その時は、ヨ・ロ・シ・ク!」という言葉が、イヤに響くのなんの。あァ、何という後先を考えないボクちゃん。「でも、こうなったからには絶対金メダルを取ってもらって、写真入の横断幕を作ってやろう!」という気になりました。結果!・・・皆さんご存知ですよネ。オカゲデ、無償で2枚も 学校前の歩道橋にかけさせていただきました。でも、端っこの方にちゃんと「提供 (株)ダイカツ」の文字をいれて宣伝したのはいうまでもありません。
追伸 
本来、写真掲載となると著作権の問題があり、なかなか新聞の写真を使うことはできないのですが、今回は東奥日報社 八戸支社さまのおはからいにより写真を頂戴することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。