インクジェット最新版 というより失敗談です。
 最近のインクジェットをとりまく傾向
  最近の市況価格の下落
友達から八戸祭のイメージをもたせてと頼まれて作りました。これでも4500mm四方の大きさです。バス通りのため道路使用許可の関係で朝の4時から作業し、3時間もかかりました。それにしても電線があるとやりにくいですね。インクジェットは写真だけではありません。このようなイラストは最も得意とするものです。これでも巾15m、高さ2.2mあります。これを印刷するのに一枚あたり5時間もかかりました。表玄関と裏玄関の2ヶ所に取り付けましたが、印刷作業中は・・・疲れました。

自社のイメージアップとこれからの商売のつながりを考えて、弊社で溶剤系インクジェット を2002年に購入してから約2年半になります。その間いろいろな成功と失敗を積み重ね、インクジェットに関してはそれなりの知識を持ったつもりではありました。でも、昨年のJAPAN SHOPを見たとき、私は機械についてはお話する立場にないことを悟りました。なぜならば、あまりにも機械の性能がアップし、たかが2年の作業経験者が感じていたことよりも機械の性能のアップ率の方が上回っていたからです。その中には、私がこうすればいいのになァと思っていたことも実際に実行された機械もありました。そのような性能の上昇とは逆にマシーンの価格は非常に安くなり、購入しやすくなったのは誰もが認めるところでしょう。でも、私はこれからの時代は機械を買って自分が操作するよりも、外注に出したほうが安上がりだと確信するようになりました。私が最初にイメージしていたインクジェットに対するものと現実とではいくつもの異なった点があり、逆にuあたりの出力単価が非常に下がってきているからです。
 

それでは最近の市況はどのようになっているのでしょう。ある問屋さんでは印刷金額だけで(メディア代・縫製加工費除き)10,000円台-/uを維持しておりましたが、最近では値段を下げざるをえないといっております。どのくらい下げたのかはまだ確認しておりませんが、最近の実情に合わせた金額との事・・・というより、安値をアピールしなければ、商売に結びつかないのが現状だということでしょう。過当競争がここにもあらわれたか・・・「何事にも早く手をつけ高値で商売していた者の勝ち!」ということですね。溶剤系インクジェットの価格の基本的な構成要素はメディア代、インク代、ソリューションの料金、人件費、機械の減価償却費の5点。ここで、新しいソリューションという言葉が出てきましたので、すこしばかり説明をしておきましょう。溶剤系のインクの場合、ヘッドの目詰まりを防ぐためにソリューションでヘッドそのもの及びインクタンクからヘッドまで通じるパイプを洗浄する必要があります。インクジェットの機械にスイッチを入れてインクを充填する前に一回。そして作業終了時に同じ作業を一回。計二回洗浄しなければなりません。作業量の多い少ないにかかわらずスイッチを入れたら必ず行わなければならない作業です。特に作業終了時の洗浄には神経を使います。なぜなら、少しでも手を抜けば、インクの目詰まりでヘッドを交換しなければならなくなったとすれば、一色につき10万円以上のお金が飛んでいくからです。CMYKの4色で数十万円・・・結構な負担になります。まず4色のタンクにソリューションを流しある程度洗浄、次にバキュームでヘッドを吸引。この段階では余計ヘッドが汚れたように感じますが、逆に汚れを出さないと目詰まりの可能性が大きいのです。そして再度ソリューションをヘッドがきれいになるまで流しつづけて終了。一日2回分に必要なソリューションの量を計算すれば、3000円のコストアップになります。私たちはシート屋という事もあり、防炎T類のシートに印刷しております。これは専用のメディアではないので原材料は安いのですが、逆にインクやソリューションの金額 および人件費を考えれば、原価はある程度の金額になります。ところが、最近の問屋さんからの情報では、同じ溶剤系のもので、印刷縫製加工上がりの金額が、縫製加工費除きの一般市場価格(純粋な印刷代)の半額を提示しているところがあるとの事。そこで出しているコピーを見せてもらいましたが、「なんじゃいこれは・・・」と目を疑いたくなる金額です。でも、これが実情。そのようなところには「どうぞお好きなように価格設定したら・・・安値で会社をつぶすのはあなたよ〜〜〜机上の原価計算だけでは失敗しまっせェ〜〜〜っ」といいたくなる気分です。本当に原価計算してるのかいな・・・?。

印刷作業の実態とは(作業時間の目安)

 

それでは、基本的な印刷のスピードについてオハナシします。私共の場合はほとんど防炎ターポリンに印刷しますので、メディアの巾は1880mmとして聞いていただければ幸いです。ヘッドのスピードによって状況は変わりますが、一般的スピードでは、ヘッドが一往復するのにかかる時間は12.5秒。これをベタ印刷状態(1800mm巾いっぱいに印刷した状態)の場合、1m印刷するのに約30分かかります。一日8時間労働だとすると、計算上では16mということになりますが、印刷前のキャリブレーションの調整(色別におこなうヘッドの水平や縦の位置調整)やソリューションでの後始末を考えれば14mがいいところでしょう。1×2k(1.8×3.6m)の防炎シートに換算すれば、一枚仕上げるのに2時間弱かかりますので、一日4枚くらいしか印刷できないことになります。その間 後述しますが、つきっきりでシワの発生をチェックしていなければなりません。また、印刷したものを広げて乾かさなければなりません。そのことを考えると、作業は、皆が帰ってから印刷するか、皆が仕事の終わる時間から逆算して印刷を開始するかのどちらかになります。メディアを乾燥する専門の部屋があれば別ですが、当社はシート作成が主な仕事になっているため、そのような部屋は用意していないので、私が自ら作業しなければならないのです。従って帰る時間は11時や12時が普通。これって健康的じゃないですよネ。アァ社長は残業代ってないんだ。「ただ働きかぁ〜〜っ!!。」


それではここから私の経験談というより失敗談(恥部)をご紹介いたします。今では笑って話せるものばかりで何気なくサラッと書いてはおりますが、その状況にいたときの私のあわてようは・・・・察してください。

甘すぎた私のインクジェットに対するイメージ
     無人運転なんてできっこない!という事がわかりました。

 

まず最初で最大の失敗は、購入する前のイメージでした。帰り際にメディア(印刷する物体ー当社でいえばターポリンシート)やインクをセットし、スイッチを押せば翌日仕上がっていると思っていました。ところが・・・ジョウダンコロッケ!期待はすぐに裏切られました。溶剤系に関して言えばそんなことは絶対ありえないことです。これが顔料系のインクジェットで、メディアが紙みたいな硬くて変形しないものであればそれも可能かもしれませんが、私どもは溶剤系のインクジェット。しかもシート屋ということもあってメディアはターポリンかFFシートに印刷するのが殆どです。それらの素材は軟らかくしかも変形しやすいのです。このように書けば、ほとんどのテント屋さんから「ターポリンが軟らかく変形しやすいなんてウソでしょう・・・」と言われるかもしれません。でも、溶剤系のインクというのはメディアの表面にインクが侵入して(犯して)色を定着させる方法なので、インクが乗る部分と乗らない部分があるとすれば、その境目の部分に少々のシワが発生します。この段階でメディアを修正しておかないとシワが大きくなります。 左の写真を見ればわかると思いますが、インクが乗っていない白い部分と青い所との境目にシワが寄っていることを確認できるでしょう。ヘッド(動きながらインクを出す部分)とメディアの距離はわずか3mm〜5mm。シワが大きけれ当然ヘッドはメディアをこすってしまい、今まで時間をかけて印刷したものがすべてオジャン。特に、薄いターポリンや色の定着を良くするためにプラテン(ヘッドが動くあたりのところ)にヒーターをかけるとメディアそのものが軟らかくなり、よけいにシートのコシがなくなりシワが出やすくなるのです。このことからも、必ずチェックする人間がついていなければならない・・・すなわち、無人運転なんて出来ないということがおわかりいただけると思います。

1)作業場の室内環境による失敗例 (基本編)
1)室内の温度設定は最低でも20度ぐらいが必要です。
 溶剤系のインクは低温だと硬くなってダマになりやすく、色を吹いている最中にポタリとインクの塊が落ちやすくなります。 (この段階で一枚失敗) また、FFシートの場合、インクの出方を少し上げるのですが、その際にも注意をして部屋の温度状況に応じた設定をしないとポタリが待っています。また、キャリブレーションも低温状態だと変化しやすく色の状況が一定しないのです。また、湿度が低いとヘッドが乾燥してインクが詰まりやすくなります。このように、作業室内の温度と湿度の管理が非常に大切になります。私が住んでいる八戸の冬は非常に寒く、日中でも最高気温がマイナスになる場合があります。インクジェットは、溶剤のにおいがきついため、皆が作業している場所から離れて作業しており、そのような場所では温度を20度にしようと思ってもなかなか希望温度にならず、補助的にガスでお湯を沸かしたりして部屋の温度と湿度を上げるなどのナミダグマシイ努力が必要になるのです。逆に、夏場にクーラーをかけるとき、冷気の噴出しがヘッドにかからないようにしないとヘッドがつまりやすくなりますのでご注意。
2)室内および機械につくホコリは大敵です。
 a)印刷の最中、メディアについたほこりの上をヘッドが色を吹きながら移動していくなんて事が良くあります。これは前日作業して、次の日も同じ印刷をするときに間違いを起こします。本来ならその日の作業終了時にメディアを巻き戻さないといけないのですが、手間を省いてそのままにして翌日作業を開始した際に、前日の後始末のときに舞った小さなほこりをメディア自体がが両手を広げたかのようにして集めているのです。翌日作業開始と同時にメディアが動き、当然メディアの上のホコリも移動開始。印刷に悪さをします。

 

b)両面に印刷する場合、片面に印刷をして2〜3日乾燥させその後反対側を印刷します。その際、これから印刷しようとする面は床に接していたところなので乾燥させる前に床のホコリを取り除いてから印刷物を広げるくらいの配慮が必要になります。
 c)作業時に携帯電話は別なところに置いておく配慮が必要です。胸のポケットにしまっておいたり首に下げたりしておくとそれが印刷フェイス面に接触してしまいオジャンになるケースがありました。「オノレ〜〜〜ッ!」
3)空気清浄機は必要品。
 溶剤系のインクジェットの作業中には、甘ったるいような独特な臭いが充満します。作業している人間にはあまり気にならないのですが、外からきた人間にはその異常な臭いがきついらしく、「良くこんなところで作業しているね」なんていわれます。私は塗装用の活性炭入りのマスクをしていますが、本来なら空気清浄機が必要なことは言うまでもありません。最低でも年に2回の健康診断が必要になります。これは失敗というより、経営責任者として作業者に対しての遵守事項と認識すべきだと思います。


2)機械本体の問題
1)メディアを正確にセッテイングできない
 私たちはほとんどターポリンシートに印刷するので、印刷巾は1800mmに設定します。縫製部分(ロープを入れハトメをうつ部分)として40mmづつの折り返しをみるわけですが、印刷物が長ければ長いほどメディアを正確にセッティングしないと少しづつ狂って折り返し部分がなくなることもあります。この段階でしっぱ〜〜〜い。ところがこの作業、なかなか正確にセツティングできないのです。なぜなら、生地巾が広いため両側を引っ張れば中央部分がたるみ、中央部分からを引っ張れば両側に少しのタルミが出来るのです。したがって後は感の問題と、印刷途中での巻き取りパイプのウエイトの位置を少し変えることによりわざと蛇行させて調整していくより手はないのです。これには長年の経験と感が頼りなので、失敗を重ねないとわからないことだと思います。変な言い方ですが、「皆さん いっぱ〜〜〜い 失敗してね!」
2)その他の注意点
 a)冒頭のインクジェットに対するイメージでも書きましたが、プラテンの温度設定を高くすると、メディアのコシが極端になくなり、シワが発生しやすくなります。特に薄物のメディアの時には注意が必要です。
 b)色物のメディアやメッシュシートに印刷する場合、機械が印刷可能領域を認識しない場合がたびたび見受けられます。色物に印刷することは殆どないのですが、それでもやらなければならないときには、同じ巾の白い布地を用意し、これから印刷しようとするメディアに重ねてやると領域を認識してくれます。いろいろ考えた末のone point advice です。
 c)両面印刷の2回目の印刷のとき、普段以上に両端を引張り気味にしないと、メディアにしわが出やすくなりますので注意が必要です。特に広幅の印刷の場合はご注意下さい。
 d)両面印刷をするときには2回目の印刷のときにピッチローラーの跡形がめだちます。 メディアの下に何らかの別な薄い紙を敷いておけば幾分和らぎます。
 e)メディアの両端から10cm以内にピッチローラーを乗せないようにします。両端にシワが出やすくヘッドとの接触の原因になります。特に薄物の場合は要注意。



3)メディアの問題
 1)FFシートの重さに起因する失敗。
  FFシートの特徴は重いことと多少粘り感があることでしょう。印刷の時にメディアのすべりをよくしようと思いシリコンを吹いたら表面ににブツブツが出ました。(印刷されない斑点のようなもの) このシリコンはメディアの上だけでなく、プラテン上にふいてもダメ。揮発性のためでしょうか、(まさか瞬間移動?)または空気中に浮遊していたシリコンがメディア上に付着したのでしょうか、その日一日は全ての印刷に斑点が出てしまい失敗作となってしまいました。FFシートって結構高いんだよなぁ・・・トホホ・・・。 
 2)FFシートの粘りに起因する失敗
  当社の機械にはポーズキーというものがあります。インクの出が悪くなったりしたときにポーズキーでストップし、強制ポンプでインクを出しヘッドのつまりを解消するのです。以前FFシートで印刷していたときに、この操作をしました。いざ再開というとき送りが数テンポ動かなくなりました。原因は、FFシートの粘りが送りのピッチローラーの力より少し勝っていたこと。さらにそのとき色の定着を早めようとしてプラテンにヒーターをかけていたのです。そしたら、FFシートがやわらかくなりプラテンにくっつくような状態になっていました。当然シートは動かず、同じ部分をヘッドが何回も往復して印刷するわけですから、その部分だけ色が濃くなってしまい失敗作。FFシートの場合は、途中で休みを入れないで、一気に仕上げないとだめだということと、夏場の場合には、プラテンの温度を下げるか切ったほうがよいということが解りました。
 3)メデイアメーカーの検反の問題
  いつもどおりにメディアをセットし印刷していたら、なにやら手形のような模様。なんじゃコリャ〜。・・・多分、メディア検反時に汚れた手袋で検査したのでしょう。バッチリ映ってしまい大失敗。今までの苦労が水のアワ。ニャロメ!どないしてくれん!!!!!。誰に文句を言やぁいいんだぁ!!!!。こういうこともありました。ご注意を!。

 4)表裏に注意。
  シート屋さんの原反の巻き方は、必ずといっていいほど中表(ナカオモテ)になっておりますが、看板屋さんの場合は逆に外表(ソトオモテ)になっている場合があります。どうしてこんなに汚い印刷ナノ?と思っていたら、表側が反対でした。ボクチャン 老眼になったかしら・・・と思ってもアトノマツリ。いやだこれ〜〜〜っ。
 5)メディアの表面処理がどのようなのか注意しておく
  メディアの表面処理がアクリル樹脂とかフッソ樹脂でコーティングされているものならば、表面の具合が一様なので印刷状態も安心ですが、FFシートやターポリンの一部には表面処理がなされていないのがありますので、出来ればメディアを選ぶ際にはそのようなことも注意されたほうがよいと思います。
 6)キャリブレーションはこまめに
  キャリブレーションの設定は、メディアの厚みや重さ・ヘッドのスピードの変化ごとに設定変更しなければなりません。以前、防炎ターポリンの後に某メーカーのエステル帆布に印刷したとき、色がボケていたので何事かとキャリブレーションの状況を確認したところ、普段の設定範囲を超えたところでなければ合わせられない状態でした。メディアが違えばキャリブレーションもそれだけ違うということです。一番いいのは、メディアごとにバーチカル(縦のライン)やホライズン(水平のライン)がどの範囲にあるかということを一覧にしておけばよいのですが、それも経験の積み重ねが必要なこと。やはり いっぱい経験し、失敗しなければならないということでしょうか。


4)原稿の問題
  a)縫製の目安として外枠に線を入れるときがありまが、その線はあまり目立たない色・・・例えば,淡いグレーとか黄色にしておいたほうが無難です。なぜなら、原稿が小さい場合、リップで拡大した際に、外枠も太くなるので、思わぬ失敗になるケースがあるからです。出来れば、原稿は原寸大ぐらいの大きさにしたほうが無難です。また、原稿の右の線をカットしたほうが印刷時間が大幅に短縮されるので覚えておくとよいでしょう。(外枠があった場合、印刷する文字がなくても外枠を印刷しなければならないためよけいに時間がかかるのです。)
  b)原稿を原寸大に書いてもプレゼンテーションのために小さく縮小して紙に印刷し、本印刷のために再度拡大した場合、保存ファイルの形式により画像が荒くなる場合があり、思わぬ失敗作を作ることになることがありますので保存形式には十分ご注意ください。

5)インクの問題
 溶剤系の特徴として、インクの渇きが早いということが挙げられます。また、上記写真のように、強制ファンが廻っているため、余計乾燥が速くなりました。ただ、インクが乾いていると見えても実はまだ完全に乾いていない場合が多く、いざ縫製しようとしたときにミシンの角に印刷物が引っかかって、せっかくの品物に傷をつけるということがあります。乾燥は最低でも2日間は欲しいところ。そうでなければミシンの角をウレタンで覆い、傷をつけなくするなどの工夫が必要です。

6)モニターの問題
 イラストレーターを使って原稿を作成するとき注意しないといけないことは、液晶モニターは色が正確に出ないということです。これは液晶の最大の欠点ですが、正面から少しずれて端の方から画面を見たとき、黒ずんでおかしく映ることに気がつくでしょう。最近のモニターは改善されているようですが、まだまだ不十分ですので液晶の場合には注意が必要です。原稿を作成する場合のモニターはブラウン管の方が正確な色を表現してくれます。いずれにしても、本印刷の前に小さいサイズで印刷し色の状況を確認しなければなりません。特に指定ロゴがある場合は注意が必要です。お客さんの中にはロゴの色にこだわりがある方が多く、マンセル記号を指定してくるかたもいらっしゃいます。そのようなシビアな方はの場合、色が忠実に再現されていないとキャンセルに発展しかねません。ご注意を!。

最後に・・・
 冒頭私は、「これからは機械を購入するより外注に出したほうが安上がりだ。」と申し上げました。そのほうが安上がりとわかっていても、購入したいと思う気持ちもあると思います。それはどんなところから来るのか考えてみたいと思います。

  ア)外注先のマシーンの解像度やマシーンの持っているクセにより、発注先の持っていたイメージに合わない商品が来る恐れがあり、あらかじめそのことを先方様に言っておくことが出来ず、すべてが言い訳になってしまう。これが自分のマシーンだと、印刷の状態を理解しており前もって説明できる。
  イ)納期がない場合、自分が犠牲になれば (自分が徹夜でもして操作することにより) 納期に間に合わせられる。
  ウ)現場によっては、ほかの納入商品とのカラミで、インクジェットでの利益がなくても、ゴーサインが出せる。

他にもあるかもしれませんが、私のボンクラ頭では思いつきません。逆にこれから外注の道を歩もうとするのであれば、外注先の印刷の解像度がどのくらいであり、ある程度の仕上がり具合を予測できるようにしておいてあらかじめお施主さんに説明をしておかないと、とんだクレームとして処理しなければならなくなりますから注意が必要ということでしょう。以上わたしの思いつくまま書き記しました。意外と大変だということがおわかりいただけたと思います。・・・ダカラ、モット金額をアゲテチョウダイ マセマセ・・・。