インクジェットとこれからのテント屋
最近、イクジェットの機械の発達により看板や懸垂幕等に写真が印刷されているものをよく見かけるようになりました。従来の文字やイラストだけのものと違い、写真がプリントされているので見る側には自然に受け入れられ、また、強烈なインパクトを与えることも出来ます。時代も変わったものだとつくづく感じます。そのような写真がキャンバスに印刷されたものを私が見たのは、ネコシステムが最初でした。印刷代は当時45,000円-/uぐらいだったと思います。「このてのものはあたる・・・」と思いながらも、そのような機械はとうてい買えるシロモノではありませんでした。当時、幅70cm位しか印刷できないインクジェットの機械の値段が何千万円の世界でした。 当時は塗料も水性だとか顔料等の区別を知る由もありません。ただ印刷されていれば、われわれが使うキャンバスにも対応できるものと勝手に思いこみ、早く値段がさがらないかなァと思っていたものでした。

     長年の夢がかない、ついに購入

これまでのインクジェットのインクは、水性系、顔料系の2種類しかありませんでした。このタイプは耐候性に難があり、色ざめが激しく、水性塗料の場合で屋外につけた場合、長くても半年くらいしか持ちません。顔料の場合は、ラミネートをすれば少しは耐候性がよくなりますが、それでも1〜2年です。しかも、その機械専用のメディア(紙や布地などの印刷される対象物)しか印刷できません。最近では、日本でも溶剤系のインクジェットが開発されました。これは、塗料がメディアの表面層をおかして色を定着させるために耐候性がよく、専用のメディアに左右されないというメリットがあります。ようやくわたしたちのテント素材にも利用できる機械が発売されたわけです。ただ、ここにも問題がありました。機械メーカーは、看板屋さんむけに開発したために、印刷幅を1300mmとしたのです。これでは、テント屋にとって不便きわまりないというほかありません。なにしろ、われわれが使うターポリンの幅は1880mmもあります。バックリットの布地は2000mmを超えるものもあります。最低でも、印字幅が2000mmは欲しいところです。今年になって、ようやく2000mmの印字幅が印刷できるものが出来ました。でも、出荷予定は今年の秋にずれこみそうです。今回私どもが購入する機械は韓国製ですが、実際にプリントしている状況を見た感じでは日本製よりイインジャナイって感じです。   


   可能性は無限大!










左の写真を見てここがどんな場所なのか言い当てた方には、何か景品を出したい気分になります。 実は、二枚とも東京銀座の工事現場なのです。われわれの感覚ならば現場というとメッシュのシートや防炎シートしか思い浮かばないと思いますが、最近はこのようなものがあるんですネ。厚手のターポロンにインクジェットで印刷を施し、さもイベント会場ですといった雰囲気です。駐車禁止の所が三角に折れ曲がっているのがお分かりでしょうか。ここにはファスナーがついており、資材の搬入口になっていました。このような工事用シートが八戸で流行するにはあと何年かかるかわかりませんが、確実にインクジェットの到来の予感を感じます。その他の使用用途とすれば、オーニングや懸垂幕、アルミ箱車のサイドにシートで広告を施したものも出始めてきました。お客様の思いのままのイメージを施すことができます。いわば「動く広告塔」ともいえるもので、宣伝効果はバツグンですネ。これからは、お客様のイメージを前面に映し出せるこのてのものが流行することは当然のことでしょう。この溶剤系インクジェットの開発により、われわれテント屋が得意とする分野での応用が無限大に広がったと言えます。と同じに、それを提供するわれわれのデザイン提供能力やプレゼンの仕方が重要になることでしょう。